フランス留学:ビザ免除の短期滞在(90日以内)と、長期滞在のための EEF 手続き
- EDAM Paris
- 9月26日
- 読了時間: 4分

1) « 短期はビザ免除+長期は EEF » の意味
短期滞在ビザが免除されるパスポートの場合、シェンゲン域内へは「180日のうち通算90日」までビザなしで入れます(観光や短期コースなど)。
一方で、フランスで90日を超えて学ぶ予定なら、まず自国の Campus France で EEF(Études en France) の申請アカウントを作成。その後 France-Visas で 学生長期滞在ビザ(VLS-TS) を申請し、国により TLScontactまたは VFS のビザセンターで生体認証を提出します。
⚠️ 注意:あなたの国が「90日以内ビザ免除」に該当しない場合、本稿の対象外です。別記事「ビザ免除対象外パスポートの学生ビザガイド」を参照してください。
2) 90日以内:ビザ免除の国・地域(短期学習)
対象:短期滞在ビザ免除のパスポート所持者で、シェンゲン域内へ短期受講に来る人。
備考:免除は無条件ではありません。入域要件(保険・資金・宿泊先・往復航空券など)を満たし、90/180ルールを守る必要があります。
(例・非網羅)
アメリカ大陸
アメリカ合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
チリ
コロンビア
ペルー
アジア(東アジア・ASEAN):
日本
韓国
シンガポール
マレーシア
ブルネイ
マカオ(特別行政区)
中東/東欧・アジア:
イスラエル
アラブ首長国連邦
香港(特別行政区)
台湾*
ウクライナ
ジョージア
*台湾:EUの規定に基づき、身分証番号付きパスポートが条件。
短期ビザ免除の国・地域一覧:https://eur-lex.europa.eu/eli/reg/2018/1806/oj
3) 90日超:EEF 対象国・地域(フランス留学)
原則:EEF の要否は「居住国・地域」で決まります。
— 居住国が EEF リストにある → まず EEF(Campus France)→ その後 France-Visas で VLS-TS 学生。
— リストにない → 直接 France-Visas で VLS-TS 学生へ。
EEF リストによく含まれる居住国例:
米国、カナダ、英国、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、イスラエル、UAE、香港、台湾、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、ウクライナ、ジョージア など。
各国・各センターで必要書類や期日が異なります。Campus France の最新指示を必ず確認してください。
4)短期滞在(≤90日):ルールと書類(表)
パスポート | 覚えておくべき点/準備事項 |
ビザ免除(90日以内) | 免除の場合:ビザは不要ですが、90/180 ルールを守ること。入国時提示用に、入学証明・宿泊先・十分な資金・帰国航空券・3万€以上のシェンゲン旅行保険を用意しておくと安心。 |
Nビザが必要(90日超) | 必要な場合:France-Visas で シェンゲンC(就学・研修 90日以内)を申請。個別チェックリストに沿い、予約→書類提出→TLScontact/VFSで生体認証。 |
France-Visas —(短期) : https://france-visas.gouv.fr/en/short-stay-visa
TLScontact: https://www.tlscontact.com/en/
VFS Global : https://www.vfsglobal.com/en/individuals/index.html
5) 90日超:学生長期ビザ(VLS-TS)の流れ
ステップ1 — 「フランス留学(EEF)」の申請アカウントを作成する
お住まいの国の Campus France に登録してください。後のビザ申請フォームで EEF番号 の入力が必要になります。
EEF手続き(概要): https://www.campusfrance.org/en/application-etudes-en-france-procedure
ステップ2 — France-Visasでオンライン申請フォームを入力する
申請種類は「学生(長期滞在)」を選択し、申請書と受付票(レセピセ)を印刷。その後は、あなた専用のチェックリストに沿って必要書類を準備します。
「学生(VLS-TS)」ページ:: https://france-visas.gouv.fr/en/student
ステップ3 — 予約を取り、指紋等の生体認証を提出する
各国の指定センター(TLScontact または VFS Global)で手続きを行います。
TLScontact : https://www.tlscontact.com/en/
VFS(ポータル例) : https://visa.vfsglobal.com/ind/en/fra/
ステップ4 — フランス到着後:3か月以内にVLS-TSをオンラインで有効化する
この有効化は必須です。未手続きのままだと在留が適法にならず、シェンゲン域内への再入国もできません。
到着後の案内・有効化リンク(ANEF) : https://france-visas.gouv.fr/en/your-arrival-in-france
学生ビザ申請でよく求められる書類(概要)
90日超のプログラムの合格(在学)証明/申込受理書(例:当校の集中または総合コース〈3か月以上〉。詳細は同封/ダウンロードのパンフレット参照);
資金証明(必要金額や書式は、France-Visas の個別チェックリストに従う) ;
滞在先の証明(住居証明);
パスポート、写真、France-Visas の申請書と受付票、EEF番号、および各国の Campus France/ビザ申請センターが指定する追加書類。
最終的には、必ずご自身の France-Visas チェックリストと各国の Campus France の指示に従ってください。
EDAM からの注記
本記事は、当校の実務経験に基づく“情報提供”として公開しているものです。EDAM はビザの主管機関ではないため、ここに記載した範囲を越える助言は行えません。必ず Campus France、France-Visas、および所管のビザセンター(TLScontact/VFS)で最新の規定と、ご自身のパーソナライズされたチェックリストをご確認ください。






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