滞在許可・長期居住者・帰化のためのフランス語要件
複数年滞在許可/長期居住者カード/帰化申請に必要なフランス語レベル(A2/B1/B2)と認定試験(TCF IRN、DELF/DALF、DCL)。
2026年版アップデート。
30秒で要点
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2026年1月1日以降、必要レベルが段階的に引き上げ
複数年滞在許可:A2/居住者カード(10年):B1/帰化:B2。 -
認められる証明・試験:TCF IRN、DELF/DALF、DCL(国家資格、無期限有効)。
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事情により一部免除可(障がい・医学的配慮、仏語学位 等)。
どの身分にどのレベル?
複数年滞在許可
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求められるCEFRレベル:A2
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参考:TCF IRNの調整と新要件。最遅で 2026/01/01 適用。
居住者カード
(10年)
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求められるCEFRレベル:B1
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参考:FEI(フランス移民統合機関)発表のB1引き上げ。2026/01/01 までに実施予定。
(現時点でService-Publicの一部ページはA2表記のまま。今後の更新・施行令を参照。)
帰化
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求められるCEFRレベル:B2
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参考:政令 2025-648号—2026/01/01 よりレベル引き上げ。施行までは公式ページはB1表記。
*実務メモ:
移行期間中、引き上げ前に取得したTCF IRNの成績証明は、有効期限内であれば手続きの締切まで有効(到達レベルが要件を満たす場合)。
受け入れられる試験・証明

TCF IRN
(統合・滞在・国籍)
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2025/05/12 以降:B2まで評価。所要約1時間35分。
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有効期限:2年。

DELF/DALF
(国家ディプロム)
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無期限有効。対象レベル:A1→C2。
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滞在・居住・帰化の証明として認可。

DCL
(言語能力ディプロム/職業資格)
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成人対象の国家資格。無期限有効。A2→C1に対応(成績によりB1/B2相当をカバー)。
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実務場面での課題型試験(約2時間30分)。
*ケースによりその他の証明(仏語学位:RNCPレベル3以上 等)が認められることがあります。
どの試験を選ぶ?(TCF IRN/DELF・DALF/DCL)

TCF
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向いている方:申請期限が近い(滞在許可・帰化)。
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強み:実施頻度が高い、結果が早い、IRN向けに設計。
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注意:有効2年(必要に応じ更新)。
DELF/DALF
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向いている方:一生有効のディプロムが欲しい(進学・就職・長期用途)。
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強み:レベル別で読みやすい(A1→B2…)、国際的な認知度。
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注意:申込時に受験レベルを選ぶ(狙いを定めて受験)。
DCL (FLE)
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向いている方:現レベルが不確か、または実務でのフランス語使用が目的。
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強み:無期限・1回の試験でA2→C1評価(実力に応じて)/実務シーン評価。
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注意:TCFより実施会場・回数が少ない場合あり/結果がやや遅いことも。
例外・個別ケース
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健康・障がい:医師の証明に基づく配慮・免除。
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帰化:限定的な例外(例:フランス語で履修した学位+ENIC-NARIC同等性証明、15年以上フランス在住の70歳以上の難民等)
目的に合わせて、「通常学習」と「試験対策」を選べます。
レベル・スケジュール・目標(A2→B2)に合わせた柔軟なコース設計。








